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子どもはおやすみ

子育てを通じて感じたことと絵本の紹介

子供の服にアイロンがけは必要?

雑感

夏真っ盛り、ということで嬉しいことの一つは洗濯(私の担当家事)がはかどることだ。少し外に干せばすぐに乾く。共働き家庭ならば乾燥機くらい設置すべきなのかもしれないが、なんとなく最初に躊躇してしまった結果、いまだに普通の洗濯機を使っている。今からでも乾燥機を導入すれば、たぶん食洗機によってもたらされたのと同程度の革命が再び我が家に訪れるだろう。が、経済的な理由および次の引っ越しの機会をうかがっていることによりそうはしていない。まあそれはよい。今日このブログで問題にしたいのは洗濯と着衣の間に横たわる最後の工程、アイロンがけについてだ。

 

私は長く一人暮らしをしていた。私は着る服に無頓着であったので、いつも(今思えば)ヨレヨレの Tシャツを着ているような青年であった。もともとスポーツをすることに一つのアイデンティティーを自覚していた私は、鍛え抜かれた肉体こそが自らの価値を物語るもので、服で着飾るという行為には嫌悪感を抱くべきものとさえ考えていた。が、まあ大人になる過程でTPOをわきまえるくらいにはなった。昨今は肉体の衰えも顕著なので、まあできるだけ小綺麗な格好をするように気をつかったりもする。

振り返れば、特にこうした変化は結婚して、妻から服装についてのダメ出しをいただくようになってから起こったようにも思う。妻としては、夫である私がヨレヨレの服を着て周囲の目からある種のジャッジが下されることは避けたいことのようである。まあそれもわかるので、私もそれに従うようになったわけだ。そうすると不思議なもので自分の服だけでなく街の他人の着ている服についてまでアイロンがけの有無を気にするようになった。そうしてみると、およそほとんどの人がしっかりアイロンのかかった服を着ていることに気がついて、今までの私は大丈夫だったのだろうかと不安になる。一方で、傾向としては通学途中の大学生みたいな若い人には、洋服のシワなど気にしないかつての私のような人間も多々いるようでなんとなくホッとするし、懐かしい気持ちにもなったりする。

 

ではこうしたアイロンがけの有無にはどのようなシグナルがあるのだろうか。一つ言えるのはかつての私(のような人)には何の意味もなさない。そもそも本当にそんなことに気が回ったことがないからだ。一方で、今の私も含めてこうしたことに気をつかっている人が大体数であることが現実ではある。そうした人々の間では、周りから見咎められないための必要条件、くらいのものとして機能しているのだろう。ちょっとしたレストランに寝癖ボーボーの髪とシワシワの服で入ると、その場の調和を崩す存在になる。そうならないための身だしなみというわけだ。そういえばサッカーの本田が「スーツを着るのは会う人へのリスペクト」という名言を残しているが、少なくとも私にとっては、アイロンがけをして街に繰り出すときには、そんな気持ちが込められている。

 

さて、前置きが長くなってしまったが、今日の本題に移りたい。それは子供の服にアイロンがけをするべきか、という問題だ。ちょっと高級なレストランに入る場合とか、ピアノか何かの発表会みたいなときにアイロンがけをするのはわかる。が、普段の保育園の服にまでアイロンがけをする必要はあるのだろうか。

というのは、ここのところ妻が子供の服にアイロンがけをすることがままあるのだが、それに時間を奪われることに納得がいかないのだ。まず、保育園ではどういうわけか昼飯と昼寝の間にお着替えの時間がある。それだけでも洗濯係の私としては不満があるのだが、まあその保育園側の事情は理解できなくはない。しかし、これはつまりせっかくアイロンがけをしてもせいぜい3、4時間しか着ないことを意味する。そんなものに1枚あたり3分(x 上下2枚 x 1日2セット)を費やすのはどうなのだろうか。何よりも、そもそも保育園の子供の服に「シグナル」を持たせる意味はあるのだろうかと思うわけだ。

 

しかしながら、こうした問題意識を持った後で、保育園で他のお子さんの服を見てみると確かにしっかりアイロンがけをしている家庭も少なくないことに気づいた。おそらくそうしたことによく気がつく妻としては、やはりアイロンがけをしていないということに後ろめたさを感じるのだろう。確かに保育園に通わせているとアイロンがけだけなく、様々な場面で他の家庭のエフォートに「ぐぬぬっ」と思ったりする。例えば、他の子供の手ぬぐいがウチに紛れ込むことがたまにあるが、名前が刺繍で綺麗に記入されていたりするとなんとも言えない気持ちになるものだ。

 

ただ、洋服のシワの有無なんて、服に開いた穴に比べればほとんど本質的には何の意味もない。上述の通り、その価値はそれを認める者の間にしか存在しない。せいぜい洗濯で服を干すときにパンパンと服を広げれば、そんなにシワくちゃにもならないし、子供だってまったく気にしないじゃないか。「アイロンがけ みんなでしなけりゃ 怖くない」と声を大にして言いたい今日この頃である。もしくは全自動アイロン機があればすぐにでも購入を検討したい。