読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

子どもはおやすみ

子育てを通じて感じたことと絵本の紹介

絵本の紹介「うみの100かいだてのいえ」

先日子供を連れて水族館に行った。といってももうすでに覚えているだけでも4館くらいに行っているのでまあ子供も慣れたものである。イルカが近寄ってきてもびっくりして泣き出すなんてことはない。ただ、慣れたといっても、海の生き物が非日常的なものであることもまた間違いのない事実だ。マンボウみたいに何を考えているのかもよくわからないがマイペースな存在感を見せつけるような生き物は身の回りにあまりいない。ということでまだまだ新しい発見はたくさんあって、子供らしい素直な感嘆を見せてくれると遠くまで来たかいがあったと親としては嬉しくなったりする。

 

振り返れば私自身のこれまでも、海を身近な存在と呼べるような環境にはなかった。父は釣り好きだが、それは私の性には合わない。スキューバダイビングもしない。海水浴はせいぜい2年に1回くらいいそしむ程度だ。10年近く前の北海道旅行で4時間程度の遊覧船に乗ってイルカに一回遭遇できたことはある。水族館も子供ができる前はおおよそ計10回ほどしか行っていない。ということで海の経験値は実は我が子と大差ない。

で、まあそれに見合った程度の知識しか実際ないわけだが、それでも多くの生き物をテレビや本その他の機会に目にすることも当然多々あった。それらの記憶と照らし合わせながら水族館での鑑賞をすることで、私にとってもなんとなく海の生き物が馴染みのある存在にはなっている。

 

こんなことを書いたのは、その先日の水族館で、子供が本から学んだ知識を披露してくれて感心したということがあったからだ。ということで今回はそのもとの本の紹介。

うみの100かいだてのいえ

言わずと知れた(?)「100かいだて」シリーズの海底編だ。本を縦開きにして、100階建ての建物を各見開きに10階ずつ描いて、それを主人公が順番に訪問していくというのがそのスタイルだ。そのアイデアがなかなか画期的なのはそうとして、この本の魅力は見開き各10階ごとに暮らしている様々な生き物の生活の様子を細かく生き生きと描いていることにあるだろう。海バージョンの本書でも、イルカやクラゲ、チョウチンアンコウなどが登場し、それぞれの「家庭」で赤ちゃんが育てられていたり、お茶を飲んだり、読書をしたりといった姿が、その生き物の特徴にちなんだ形で描かれる。子供は、そうした様子を見ると想像力がかきたてられるのか、本書もオリジナルの「100かいだてのいえ」もとても気に入っていて、それこそ毎日のように読んでいる。

 

そういうわけで、この本に出てくる生き物達は子供にとって、とても馴染みのあるものとなっている。先日の水族館でも、本書に登場していたウツボをみて「ウツボだ」と言って少し怖がるような様子を見せたり、タコを見たら「スミを吐いたりするかなあ」と言ったりした。こうした様子を見ると、こうやって子供というのは知識をつけていくんだなあと思った。